穂海農耕便り(2025年 冬号)
3月に入りましたが、上越ではまだ豪雪地域らしい雪景色となっています。
年末年始は雪が少なく、1月にはまるで春のような陽気の日もあり「このまま春になるのでは」と思っていましたが、2月の全国的な大雪では上越市高田でも積雪が1メートルを超えたとのこと。私たちも施設周りの除雪作業を行っておりますが、くれぐれも事故のない様、安全第一で進めています。
▲快晴の日は会社から見える山々が美しいです!
▲雪が降ると除雪が大変。
さて、この時期は農閑期ということで、室内を中心とした業務が続いています。
現在は種子の選別や軽機械の整備、今年の生産計画などを行っています。
市場では、昨年から続くコメ不足の影響で、ついに政府が備蓄米の放出を決定しました(2月14日現在) 。価格の安定を目的とした備蓄米の放出は、今回が初めてのことです。様々な物価高騰が続く中、コメの価格上昇も消費者には大きな負担となっていますので、備蓄米の放出によって、高騰した価格が少しでも落ち着くことを願うばかりです。勿論、コメの価格上昇の本質的原因は需要に対して供給が少ないことにあります。コメの需要は人口減少や食の多様化により減少傾向にありますが、生産者の減少により供給はそれ以上に減少しているのかも知れません。このような環境において私たちに求められることは、「より多くのおコメを長期にわたり安定的に供給することである」と改めて自覚する次第です。これからも栽培のみならず、資材調達、販売、人材育成などでも様々な工夫・改善に取り組んでいきたいと思います(まさに「農場からシンカする」です!)。
一方、現在日本全国の地域で、地域として「目指すべき将来の農地利用の姿」を明確にする取り組みが行われています(「地域計画」)。ここ上越市板倉でも目指す姿に向けて動き出しています。私たちも、地域の農地を守りたいという会社理念の下、この取り組みに精一杯関わっていきたいと思います。