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2025/12/18 農耕便り

穂海農耕便り(2025年 晩秋号)

11月に入り比較的暖かく過ごしやすい日が続きましたが、一雨ごとに寒さが増してきました。妙高山も雪化粧を始めいよいよ冬の訪れを感じる季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、穂海農耕では11月6日に稲刈りが終了しました。今年は昨年に比べ倒伏も少なく1週間ほど早く作業が終了する事ができました。今年の夏も暑く、干ばつにより水不足となり、お米の収量、品質への影響が心配されましたが、関川水系土地改良区による計画的配水などにより最低限の用水を確保できた事や、近年の干ばつ傾向を見越した圃場管理の徹底に注力したことなどが奏功し収量、品質とも近年にない良い結果となりました。

毎年恒例の板倉小学校の5年生による稲刈り体験も9月に行われ、学校田には子供たちの元気な声でいっぱいでした。子供たちは最初こそ田んぼに足を入れるのに苦労していましたが、徐々に慣れ、テキパキ作業してくれました。おかげで予定より早く作業を終える事が出来ました。また同月には板倉小学校へ出前授業に伺い、子供たちが田んぼについて学習してきた中での疑問、質問に1つ1つ答えました。子供たちからは「水不足になったときどうするのか」「なぜお米の価格は高くなったのか」といった質問から「お米を取りまく問題を解決する為に自分たちが出来る事は?」などといった質問まで、実に多くの質問が飛び出しました。大好きなお米の未来をジブンゴトとして考えようとする子供たちをとても頼もしく感じた次第です。

今年を振り返ると、お米の価格が高騰(暴騰?)して連日ニュースや新聞紙面を賑わせたことが思い出されます。いまだに店頭価格は非常に高いレベルにあり、これが今後どのように推移するのか気になる処です。この価格高騰はお米生産者の高齢化と離農により過去何年も前から供給量が減り続けてきたことが原因です。このまま同じことが続くことがないように「今日自分たちは何が出来るのか」を考えて水稲農業に向き合いたいと思います。
私たちはこれからも、地域の農地を守り、持続可能な農業の実現を目指して挑戦を続けてまいります。皆さまからいただいたご期待に応えられるよう、社員一同さらなる努力を重ねてまいります。

少し早いご挨拶となりますが、本年も大変お世話になり、ありがとうございました。良いお年を迎えられますことを心よりお祈り申し上げます。