穂海農耕便り(2024年 晩秋号)
今年も暖かな日々が続いておりましたが、ここ上越では11月20日頃からみぞれ交じりの冷たい雨が降り、一気に冬が訪れたような寒さとなりました。
どうも年々、秋が短くなっているように感じます。
さて、穂海農耕では11月11日に稲刈りが終了しました。
最終的には例年通り終えることはできましたが、その過程では早生品種の倒伏が影響し、9月から10月の稲刈りが大幅に遅れ、様々な修正が求められました。また、8月下旬以降の雨や日照不足、カメムシ、紋枯れ病などの影響で収量も計画比減となりました。昨年と同様に天候の影響を大きく受けたことになりますが、過去と同様のやり方ではこのような天候の変化に対応できなくなっているのかも知れません。
幸運なことに今年は米価高騰により少し一息つけましたが、今後の米価の振り戻し、引き続く資材高騰、上述の天候による収量減・品質悪のリスクなど、生産現場を取り巻く状況は引き続き予断を許さぬ状況です。これらの課題にしっかりと向き合い、安定した品質と収量の実現に挑んでまいります。
今年は8月下旬~9月にかけて雨が降る日が多く、稲刈りでは大苦戦。。
日々の草刈りも大切な業務!
稲刈りと並行して、秋まきの麦の播種も行います。
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この秋、毎年恒例の小学校での稲刈り体験では、倒伏してしまった稲の刈り取り作業となりました。大変な作業ではありましたが、生徒の皆さんにとってはかえって貴重な体験になったのではないでしょうか。後日、生徒の皆さんが収穫した新米を炊いて、私たちにふるまってくれました。「美味しい!」と笑顔で食べてくれる姿に、とても嬉しい気持ちになりました。自分の手で植えて、観察して、刈って、作って、食べる。この経験が、食べ物や農業への興味につながってくれたら嬉しいです。
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さて、弊社事ではございますが、令和6年12月1日をもちまして創業から20年目を迎えることとなります。
現在240haを超える大規模農場に成長することができましたのも、地域の皆さま、関係者の皆さまからの温かいご支援・ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。頂いたご支援・ご協力への感謝、向けられる期待をしっかりと自覚して、この地域での持続的な農業の実現を以て皆さまに報えますよう、社員一同、挑戦を続けてまいります。
2024年12月2日。寒さも和らぎ、快晴の一日となりました。