穂海農耕便り(2024年 夏号)
暑さが本格的になってまいりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
今年は梅雨入りが遅く水不足が心配されましたが、ここ上越では幸いにも適度に雨が降っており、現時点では水不足の心配はなさそうです。しかし、7月に入ってからは30℃を超える日が続いているため、高温による品質への影響が懸念されます。
稲の生育についても、草丈が長めで茎数も多く、葉色が濃い状況です。今後も生育に気を配りながら、適切な管理を続けていきたいと思います。昨年は猛暑の影響で全国的にもコメの品質、収穫量共に低下し、厳しい年でした。
今年はそうならぬよう、この先も安定した天候が続く事を願うばかりです。
今年から農業用ドローンを使用した肥料散布を行っています。
この5月には毎年恒例の地元小学校の課外授業を開催しました。
播種施設見学、苗出し作業、田植え体験を行い、秋には稲刈りを予定しています。田植えを初めて体験する生徒も多く、始めは怖がっていましたが、慣れてきたら泥んこになりながら作業を楽しんでいました。自分たちが植えた稲が成長し、お米として食卓に上がる過程を学ぶことで、食(お米)に対する理解が深まる良い機会になると思います。お米作り、ひいては農業に対する好奇心や探求心を育み、未来の農業生産者に育ってくれたら嬉しいです。
6月には麦の収穫を行いました。今年は約5haを作付しましたが、生育も安定し順調に収穫を終えることが出来ました。作付圃場を集約する事で、刈取り・運搬をオペレーターが1人で行うことができ、結果、2日で収穫作業を終えることができたため、作業効率が大幅に上がりました。少ない人員で効率よく作業を進めるためにも、圃場の集約は非常に重要であると改めて感じた次第です。
8月に入ればWCS、下旬には早生の稲刈りも始まります。暑さも厳しくなりますが、熱中症予防や作業の安全対策をしっかりと行い、収穫シーズンに向かっていきたいと思います。